シチリアのイワシのパスタの作り方

シチリア料理

イワシのパスタ コン・レ・サルデ

Pasta con le sardeとイタリア語で表記しますが、le が入らない場合もあります。

シチリアの中でもとても有名なパスタの一種ですが、

日本人がシチリアに行くと必ずと言っていいほど食べたいと言うパスタでもあります。

少なくとも私が知り合った方達は皆さま口をそろえておっしゃっております(おりました)。

パスタの特徴としましては、

まずイワシは日本のものに比べると痩せております

そもそもサイズも小さいです。

つまり脂が少ない。

カーポ市場にて

そして、フェンネルは入りますが、

野生のフェンネル(フィノッキエット・セルバティコ)が入る点。

なのでイワシとフェンネルの時期にはどのトラットリアでも見かけることが増えます。

ちょうど秋口から春先にはよく市場などで野生のフェンネルが見られます。

また他には松の実やレーズン、サフランが入ったりととてもリッチなパスタと言えるでしょう。

使用するパスタの種類ですが、

ブカティーニという穴あきのパスタが一般的。

ただ、ブカティーニを好きだと言う人にあったことはなく

その影響もあってかスパゲッティでの提供が今では主流になっているように感じます。

パスタ・コン・レ・サルデ マリオにて

そんなパスタコンレサルデにはもう一つの特徴があり、

それはモッリーカ(パン粉)をたっぷりとかけて食べること。

ちょうど写真の右上にあるのがそのモッリーカです。

そんなパスタコンレサルデの作り方を本日は紹介させていただきます!

ただし、現地シチリアでの作り方なので

日本では参考程度にご覧いただけましたら幸いでございます。

パスタコンレサルデの作り方

1、まず買ってきたフィノッキエットを洗って、茹でます。

2、玉ねぎを炒め、しんなりしてきたらアンチョビを加えて、茹でたフィノッキエットの茎の部分を刻んで加えます。

3、しばらく炒めたらローストした松の実、戻したレーズン、茹でたフィノッキエット、フィノッキエットの茹で汁を加えます。

4、しばらく煮て、掃除したイワシ、サフランを加えたらソースの出来上がりです。

※お好みでトマトコンサントレ(コンチェントラート・ポモドーロ)を加えると味に深みが出ます

5、お好みのパスタを茹で、和えたら完成です。

日本で作るなら?対策3つ

以上のようにパスタコンレサルデを日本で作りたくても材料がない関係で同じようには作れません。 

ではどのように考えるのがいいのか。

皆さまには簡単な対策を3つ紹介します。

それは、

➀イワシはカタクチイワシを使う。

②野生のフェンネルは他の香草(ミントやイタリアンパセリ)を使う。

③茹で汁にはフェンネルティーを使う。

このような対策です。

あとは概ね紹介した通りに作るとそれっぽくなるはずです。

現地には野生のフェンネルの瓶詰が売られていたり、パスタコンレサルデの缶詰まで売っております。

なのでそういったものを買って日本に持ち帰り、調理してもいいのかもしれません。

皆さまのイワシのパスタ作りのお役に立てれば幸いです。