ペルージャのミシュラン星付きレストラン ラッチュウガ

イタリア

ミシュランガイド1つ星 L’acciuga (ラッチュウガ) ペルージャ

イタリアのへそと呼ばれているこの街にミシュランガイド一つ星のレストランがあります。

その名もL’acciuga(ラッチュウガ)。

こちらを訪れた理由は3つあります。

1つ、休暇を頂けたので行ったの事のない街に行ってみたかった。

1つ、せっかくなので高級レストランで食事をしようと考えた。

1つ、名前が気に入った。

名前が気になったのでなぜそのような名前になったか気になったところ、それはすぐにHPを拝見して分かった。

つまり、acciuga:アンチョビのような比較的安価な材料を使って美味しい物を提供するというシェフの考えがあるようだ。

その想いにも共感することができすぐに予約を決めた。

ちなみに予約はHP経由で行うことが出来ます。

メニューは2種類用意されており、

一つは野菜だけのメニュー。

つまりベジタリアンの方や野菜が好きな方のメニューで

もう一つはお肉も魚も出てくるメニューです。

私はどちらにしようかととても悩んだのですが、結局お肉も魚も出てくるメニューにしました。

またこの2つのコースの他、アラカルトを用意があります。

今回私が選んだコースの内容、写真をアップしますので良ければ参考にしていただければと思います。

また、味の感想については言及することは一つに留めておきますが、

どれも美味しかった

ということだけ伝えておきます。

料理の写真

メニューの構成はというと、ペルージャにありながら地中海の情景が浮かび上がる、親しみ深く、地中海料理をベースに料理を作ることの多い私は考えさせられるものがありました。

まず一皿目はアペリティーヴォで、席に着くと出てきます。

アペリティーヴォのブリオッシュ

こちらはブリオッシュにレバーが入っており、ペルージャらしい料理の1つと言えるでしょう。
上にはラズベリーの粉末が掛かっていますが、その酸味が絶妙にレバーの柔らかさを包み込むように口の中で混ざり合う。
ブリオッシュのバターの風味がいっそう味わいを広げ、素晴らしい食事のスタートとなる。

こちらを食べ終わるとメニューが渡されます。

2つのコースまたはアラカルトからメニューを選びます。

まず最初にアミューズが三種類出てきます。

アミューズ3種 左からマカロン、タルト、コロッケ

アミューズの3種類はマカロンやタルト、コロッケ。

そのどれもが丁寧に作られたミシュランガイド一つ星にふさわしい料理で、小さいながらも一口でしっかりと完成されています。
このアミューズを食べて、食事への期待が膨らみました。

そして前菜が3皿。

それぞれ、スカンピ(手長エビ)、スミイカ、ウサギを使った料理です。

スカンピ
コウイカ

ウサギ

スカンピは焼きと生のコントラストな味わい、食感がどちらもバランスよく一皿に組み込まれており、前菜の一皿目としての役割を大いに果たします。

コウイカに関しては言うまでもない。
その歯ごたえと旨味が口の中で暴れまわる。
アーモンドをベースにしたソースの布団のように柔軟な存在がしっかりと全体を包み込みます。

ウサギのテリーヌにはサフランのソース。
デリケートな味わいウサギに、デリケートなサフランのソース。
一見主張足りないように思いました。
これは後になって気づいたことですが、この皿が一番印象に残っております。

そして、パスタ(フジッリ)とリゾット。

フジッリ
リゾット

フジッリはしっかりとアルデンテに茹でられたパスタ一つ一つにカニの旨みが染み込んでありました。
どこにも身として、カニは存在しないのに、どこをとってもカニを感じる一皿です。

リゾットは実はあまり期待しておりませんでしたが、これが本当に美味しい。
アンチョビとカラスミの絶妙な塩味が、お米の一粒一粒に感じる甘味にねっとりと絡みついて、一口ごとに興味が湧きます。

その後にメインの魚とお肉が出てきます。

メインの魚料理 マス
メインの肉料理 ウズラ

魚料理ですが、マスを食材として使われている点が嬉しいです。
というのはあまりメインの食材として高級レストランで採用されないので、その難しさに挑戦しているシェフの意気込みを感じます。

肉料理のウズラに関しても、小さな食材ですが力強い味わいです。
コンブチャという発酵させたお茶をピューレにしておりまじたが、さすがのアイデアであると感心させられるばかり。

最後にデザートと食後のお菓子。

デザート
お茶菓子

デザートも少し余裕のあるお腹にしっかりと入り込む満足感たっぷりのデザートでした。
洋梨とチョコレートをベースに作られた組み合わせとしてはシンプルですが、その完成度がとても高い。

食後のお茶菓子もそれぞれ独立して美味しかった。
特に印象的だったのはラズベリーです。
アペリティーヴォの最初のお皿でもその活躍が目立っていて、最後にも登場。
全体の構成が、ラズベリーの自然な甘さと酸味をコースの始まりと終わりに使うことによってまとまっておりました。


気になる料理はありましたでしょうか?

もしペルージャにご旅行を検討されている方は行ってみて下さい!

きっとご満足いただけるでしょう。

私ももう一度訪れて、次回は野菜の方のコースを堪能する予定です。