パレルモのおすすめレストラン12選

レストラン

※この記事はお酒についてふれております。未成年者の飲酒は法律で禁止されています。飲酒は20歳を過ぎてから楽しみましょう。飲酒は適量を守り、楽しい時間を過ごしましょう。過度な飲酒は健康を損なう可能性がありますので、注意が必要です。


パレルモに長期滞在した経験のある筆者が実際に訪れたお店の数々を紹介しております。


パレルモにはあちらこちらに美味しそうなお店がある。
なのでどこに入ってよいのか迷ってしまう方も少なくないはず。
せっかく旅行に来たのだから出来ればお店を外したくない。


そんな方に私が訪れた中で印象に残ったお店をご紹介します!

また、この記事では主にトラットリアやオステリアを紹介させていただきます。
トラットリアやオステリアといった用語の説明は下に記載します。

掲載順は特に関係なく、

私が考えたお店ごとのキャッチフレーズを参考に気になるお店を選択してみて下さい!

イタリアのレストラン区分

  • Ristrante リストランテ
    :高級レストラン。ディナーやデート、記念日などで利用されるケースが多く、高品質な食材や職人の技術が光り、サービスも洗練されている。特別な日の食事に。
  • Trattoria トラットリア
    :家庭的なレストラン。家族で、また一人での利用客も多い。郷土料理を味わえることが多くアットホームな雰囲気であることが多い。価格もリストランテに比べて手頃。
  • Osteria オステリア
    :日本語に訳すと居酒屋と訳される。筆者が感じるところによればトラットリアとの差はそれほど感じない。Taverna(タヴェルナ)の形態とも似ている。
  • Bar バル
    :気軽な軽食やコーヒーを飲む場所。和気あいあいとした雰囲気でお店のスタッフや近所の人、友人と世間話をしたり休憩時間を過ごす場所。
  • Enoteca エノテカ
    :基本的にワインを主に取り扱うお店。ワインショップ、ワインバー、そしてワインに合うおつまみを置いているケースが多い。
  • Pizzeria ピッツェリア
    :ピッツァを食べる場所。他にも主にピッツァを食べる前の前菜を提供する。日本と違い、パスタやメインの料理を提供することはあまりない。

パレルモの雰囲気を感じたければここ!特にランチでの利用をおすすめします!

パレルモに訪れる多くの日本人観光客の方々には、お店選びで苦労されている方多いと思う。

そんな方々におすすめさせていただきたいお店の一つに今回紹介させていただく

La Tavernaccia(ラ・タベルナッチャ) がある。

経営者のマリオ(正式なお店の名前はTabvernaccia da Mario:タベルナッチャ・ダ・マリオ)は非常に気さくな、

とてもシチリア人らしいシチリア人。

常に陽気で声が大きいが、仕事をしている時の表情はいたって真面目。

いつも会うと歓迎した様子で迎えてくれる。

地元のお客さんでいつも賑わうのだが、観光客の中でも特に多いのはフランス人。

接客の方(カメリエーレ/カメリエーラ)が流暢なフランス語で接客している様子は、

ここは本当に家庭料理を提供するお店なのか?と錯覚するほど。

日本のおばんざいでアルバイトの女の子が英語をネイティブ並みに話している様子と重なる。

お店は予約は出来るが、予約してもその時間に席がないことも多い。

一応予約を受け付けてくれるのだが、来た人から次々に案内してしまうためだ。

これは日本人には考えにくい状況ではあるが、それもシチリアらしいと言えばそれまでだ。

もしその状況になってもイライラしたりしないでいただきたい。

これはシチリアあるあるの一つです。

安心していただきたいのは、

訪れれば分かるが、回転率が高いためそれほど待つこともなく席に案内させることが多い。

もし待つのがあまり得意でない方は、ai cassinariに予約していく方がおすすめだ。
※ai cassinariについてはこの後紹介させていただきます

もしくは開店と同時を狙うか、閉店間際を狙うかだ。

開店は13:00なので5分くらい前から行けば問題ない。

そこから混み始めるのでラストオーダー付近の14:00前に行くのも良いと思う。

英語で話しかければ、英語が話せるスタッフが対応してくれるはずだ。

時にそのスタッフがいないこともあるが、写真を見せれば問題ない。
このブログにも何枚か写真を載せておきますので参考になれば幸いです。

Tabvernacciaのおすすめのメニューは、初めてであればやや量が多いが前菜の盛り合わせを注文するのも良いかと思う。

ある日のメニュー

パスタとセコンド(メイン)の量がすごいので、あまり食べれないという方は前菜の盛り合わせは避けた方が無難。

前菜の盛り合わせ

そしてパスタ(プリモピアット)はどれを頼んでも基本的には外れない。

特におすすめのものをいくつか紹介させていただく。

季節によってあるものない物がありますので、ご了承ください。

ピゼッリ(グリーンピース)

イタリアのグリーンピースは、皮も柔らかく甘みがあって、苦手意識をもっている方にも是非挑戦していただきたい食材の一つ!
こちらはさらに挽き肉を加えたもので、クセになる味わい。

ペスト(ジェノベーゼ)

バジルをたっぷり使った自家製のジェノベーゼは香りも段違いに良い!

ボロネーゼビアンコ(白いミートソース)

一般的に知られているミートソースとは違い、白いミートソースがシチリアでは定番。
是非この味わいの深さを感じていただきたい。

アンチョヴァ(アンチョビ)

アンチョビとトマトソース、レーズンのパスタ。
迷ったらこれ!
パン粉をたっぷりとかけて召し上がって下さい!

ズッキーニフリット

ズッキーニフリットはメニューにあったらついつい頼んでしまう、その魅力を知ってほしい。
リコッタサラータというチーズのクセにズッキーニの甘味と旨味、苦味がたまらなく美味しい。
一番のおすすめです!

ハタのラビオリ

時々ですがラビオリのメニューが登場します。
なかなか見かけないレアなメニューなので良ければお試しください!

どれもパレルモならではのもので魅力的じゃありませんか?

またメイン(セコンドピアット)では、

ボッリート

筆者のセコンド(メイン)の一番の推しです!
柔らかく煮込まれたお肉が優しい味わいのスープと一緒に(インブロード)。
暑い日はアシュット(乾いた)といってスープ無しのバージョンもおすすめです!

ポルペッテ・ディ・サルデ(イワシの団子)

このイワシの団子を食べたら自分でも作りたくなるはず!
イワシのつみれとはまた違う、シチリア定番の家庭の味。

インボルティーニ・ペッシェ・スパーダ(メカジキのパン粉包み焼き)

メカジキにパン粉を包んで、パン粉をまぶしてやく。
何とも滋味深い。
白ワインと一緒にいかがでしょう?

カルドゥーメ(内臓の煮込み)

また内臓の料理が好きな方はこちらも!
数種類の内臓がじっくり煮込まれていてる料理ですが、丁寧に処理されているので臭みなどはほとんどありません。
少しくらいクセがある方が、内臓好きにはいいですし!

メインデッシュは上記のものなどがあります!

デザート(ドルチェ)はフルーツやタルトなどの用意があり、それにエスプレッソも当然提供しているので、お腹に余裕のある方は是非!

冒頭で申し上げたが、量が一皿ごとに多いので前菜、パスタ、メイン、デザートを食べれるという方はほとんどいないはずである。

だいたいパスタもしくはメインを一皿食べて終わりの人が多い。

それから、こちらはランチに行くのがおすすめです。

あの活気を感じたければ是非ともランチで訪れていただきたい。

もし可能であれば2回ほど行っていただくとこのお店の良さがより分かるはずです。

皆様是非こちらでパレルモを堪能してください!


ここに行けばパレルモを堪能できる!間違いなしの名店!

パレルモで郷土料理を食べたい!

でもあんまり観光客が居すぎる場所もな。

そうお考えの皆様!!

それならトラットリアアイカッシナーリに行きましょう!

こちらでは一通りのパレルモの郷土料理を中心としたシチリア料理が食べれます!!

Trattoria Ai Cascinari

もし訪れたら必ず注文していただきたいのが、アンティパストミスト

つまり前菜盛り合わせです!

気になる内容はこのような感じです!

前菜の盛り合わせ

パレルモの代表的なお肉のサラダパネッレズッキーニのフリット↑

イワシのポルペッタ(肉団子)
お肉のポルペッタ(ミートボール)

前菜の盛り合わせを注文するとこれだけでてきます!

もう大満足な内容!

またこちらではベジタリアンに対応するメニューが常にあり、例えばカルチョフィの時期なら

カルチョフィの詰め物のトマト煮込み

または茄子の時期なら茄子の詰め物↓に変わったりします!

そして、

パスタやお肉、お魚の料理はどれもパレルモを代表するもので

何を食べても美味しい!

シイラとフェンネルのパスタ
ペスト(ピスタチオやバジルのペーストのパスタ)
ヤリイカの詰め物
トリッパの煮込み
仔牛の鉄板焼き

ワインも比較的良心的な価格での提供をされています!

私は職人さん仕込みのビールがここではおすすめです!

またデザートは近くの有名なパスッティチェリアカペッロさんのものなので、間違いなし!!

こちらのセッテベッリは必食です!!

Pasticceria Cappello

カペッロのショーケース

パレルモの旅行でもしお店選びで迷ったらとりあえず

Trattoria Ai Cascinari

に行けば間違いありません!

定休日などにはお気をつけて!

複数人で、またはハイシーズンに行く際には特に予約をして行ってください!

Consegna a domicilio - Ristorante Ai Cascinari Palermo
Non rinunciare alle prelibatezze di Ai Cascinari! Prova il nostro delivery a Palermo: effettua un ordine nel sito, te lo...

Tel:+390916519804


大衆的で人気のある郷土料理と自然派ワインを一緒に堪能できる繁盛店

3軒目はブアッタクチーナポポラーナ

ヴィットリオ・エマヌエーレ通りに面したこちらのお店はシーズン中は常に観光客で賑わっているため予約は必須です!!
Tel:+39091322378

こちらでは美味しい郷土料理はもちろん、ワインも自然派の厳選されたワインを飲めるので
ワイン好きの方には特におすすめです!

お料理というと最初にまずスフィンチョーネと甘口のワインが出てくる!
こちらはアミューズとして出てくるのがお酒好きの方にとっては良いですよね!

スフィンチョーネに関しましてはこちらの記事も参考にしてください.

スフィンチョーネと食前酒 ブアッタにて

ここにくると必ず注文するのは前菜の盛り合わせです。

パレルモのトラットリアでは前菜の盛り合わせを注文すると一通りの郷土料理が食べれるのが魅力ですが、どこも違ってどこも良い!!
ブアッタの前菜の盛り合わせもまた魅力的な品の数々で、それをおすすめのロゼワインと飲むのが最高です!

前菜の盛り合わせ

ロゼワインは基本的に、地中海料理で使われるトマトにも相性が良く魚介とも合わせやすいので、私は基本的にペアリングではない場合にはワインはロゼがおすすめだと感じています。

パスタも定番のパスタコンレサルデ(イワシのパスタ)や、ノルマといってトマトソースに揚げ茄子を加えたこれまたパレルモではド定番のパスタなど、その日によってメニューが異なる。

メインも基本的に日によって変わるが、私が某日いただいたのは、

サンピエトロ(マトウダイ)のグリーンピース巻き

ポレット(丸鶏のグリル)

と豪華なメイン2品でした!

どちらもワインが進んで進んで仕方ない。

もし飲める方はお一人でボトルでたのでもスルスルと飲めてしまうでしょう!

是非ワインと共に愉しんでいただきたいお店の一つです!


魚介を食べたくて、多くの人で賑わう連日満席のお店

Osteria Mercedeさん紹介をさせていただきます。

オステリア・メルチェーデ

新鮮な魚介をいただけるパレルモでも有数のレストラン。

メニューのほとんどが魚介類で肉料理はありません。

何を食べても美味しく、あまりにも美味しく、最後にパスタをお代わりをさせてもらいました(3年以上前の話です)。

白ワインをガブガブ飲みながら、最後には食後酒とエスプレッソ。

最高の贅沢です。

前菜ではまずはカポナータを頼みました。

カポナータはメカジキとナスのカポナータで、冷たくしてあるのが一般的です。

メルチェーデ①.jpg

グリッロというブドウを使った現地の白ワインを注文します。

グリッロはシチリアの郷土料理に広く合わせやすい品種です。

そしてパスタは魚介専門のレストランということもありペスカトーレにしました。

いろいろな魚介類をリングイネという少し太めのパスタでいただきます。

手長エビにガンベロロッソという赤いエビ、日本でいうところの縞エビのような感じです。

そこにアサリとムール貝の出汁が加わります。

タコやイカが入ることもありますよね。

ペスカトーレというと皆様はトマトソースが入っているイメージがあるでしょうか?

イタリアではペスカトーレにトマトソースが入っているものを見たことがありません。

シンプルに魚介の旨みたっぷりのソースを作り、そこにプチトマトでコクと酸味を加えます。

それが一番美味しいと私も思います。

また、シチリアではレストランで細いパスタに出会ったことがありません。

だいたい太いです。

そしてしっかりアルデンテです。

※アルデンテとは歯ごたえのある状態のことをいいます。

メルチェーデ④.jpg

メインはメカジキです。

肉厚のメカジキをグリルして、オレンジとフェンネルのサラダを添えます。

そこにシチリアの塩、レモン、オリーブオイルがあればもう十分。

メルチェーデ③.jpg

オレンジとフェンネルのサラダは定番で、ジェラートの味にもなっており見かけたらラッキーです。

マニアックなフレーバーなのでほとんど見かけないのですが、冒険好きな方にはおすすめです。

そして、ウニのパスタ。

シチリアのウニは日本のウニとはご覧いただける通り様子が違います。

日本のウニとはいっても様々な種類がありますが、

総じて日本のウニよりも新鮮なものでも粒感は少なく、濃厚でトロットロ。

ストレートにウニの香りが突き抜けます。

昔はシチリアでもウニは安かったようですが、高くなりました。

それでもウニの季節に巡り合えたら食べる価値ありです。

ワインはウニには出来ればカリッカンテという品種を合わせたいです。

特にミネラル感があるものでしたらウニの独特の臭みを引き出さなくて良いでしょう。

ウニに合わせるワインは場合によっては料理もワインも台無しにしてしまうので注意が必要です。

メルチェーデ②.jpg

ドルチェはおすすめを伺ったところ。

カンノーリでした!

とにかくここまででお腹も心も大満足です。

最初に申し上げた通り、食後酒(自家製のリモンチェッロ)とエスプレッソを飲みました。

そして!

食後はジェラート屋さんに行きます!

シチリア滞在中はジェラートは別腹です。

今回はメルチェーデさんを紹介させていただきました。

もしパレルモにご旅行に行かれる際には是非訪れてみて下さい!

人気店なので早めの予約をおすすめします!


パレルモでローマ料理を食べたくなったら?

シチリアやパレルモに観光に来てパレルモの料理を一通り食べて、ローマの料理を食べたくなることはありますでしょうか?

例えばカルボナーラとか、カチョエぺぺとか、パレルモではあまりなじみがありません!

ほとんど出会ったことがないです。

しかもパレルモのカルボナーラはソボロナーラだし。

なんですか?ソボロナーラって?という声がありそうなので説明させていただきます。

そう、ソボロナーラとは、

カルボナーラの卵にがっつり火を入れるためそぼろ状になってます!

というのも、彼らは生卵を好んで食べないからです!

カルボナーラの卵は生ではないですが、ギリギリの火加減ですよね?

彼らはあれを火が入っていない状態と考えるため、彼らにとっては生です!

なので、カルボナーラはトロットロではなく、

ボソッボソです!

パレルモで、というよりもシチリアでカルボナーラを食べたい場合はあまり期待しないでください!

ただし、それでも食べたいという方におすすめのレストランがなんとあります!

それがこちらお店、

Romolo e Remo

こちらではしっかりとローマのトラットリアを感じられます!

入口を通った途端に雰囲気が突然ローマに変わるんです。

そしてメニューもローマの料理の数々。

私が注文したカルチョフィ、トリッパ、アバッキオはどれも優しい味わいで

注文したグラスの白ワインとの相性もとても良かったです!

カルチョフィ
トリッパのトマト煮込み
アバッキオ(仔羊)
付け合わせのジーリ

パレルモの観光で特別おすすめする訳ではございませんが、

もしローマの気分も少し味わいたいという方がいらっしゃいましたら是非訪れてみて下さい!

ただし!

ローマの料理はローマで食べた方が美味しいです!

雰囲気なのか気分的なことなのか。

そんなマニアックな方はなかなかいらっしゃらないと思いますが、中にはそんな方もいらっしゃるのでは?と今回紹介させていただきました!

レストランにはデザートももちろん用意はありましたが、

このお店の近くに美味しいジェラート屋さんがありますので、そちらで召し上がるのもありかなと思います!

Il Signor di Carbognano


約100年続くパレルモの老舗

観光地のど真ん中にあるパレルモに長らく続く歴史あるお店が

オステア・ロ・ビアンコです。

空港行きのバスの停留所があるため、

観光客が集まるポリテアーマ広場からほど近くにその歴史あるオステリアはあります。

メニューはどれもパレルモの郷土料理で、スタンダードなラインナップ。

どの料理を食べても外れの無い魅力的な皿の数々。

パネッレとカツィッリ
スティッギオーラ

その中でも特に店員さんがおすすめしてくれたのはカチョカヴァロを熱々にしヴィネガーとオレガノで味付けされたこちら↓

カーチョ・アッラルジェンティエーラ

その名は Cacio all’Argentiera(カーチョ・アッラルジェンティエーラ)です。

まず日本人なら好きであろう熱々トロトロのチーズ。

これをそのまま、もしくはパンにつけて頬張ればもうやみつきに。

白いワインでも赤いワインでも、またビールも良く合う。

とりあえず頼んでみて間違いありません!

他にはカボチャの酢漬けは生に近いカボチャにあえてしているようで、

このお店独特の作り方をしており他店とは違った味わいが楽しめます。

是非こちらもご賞味ください!

カボチャのアグロドルチェ(甘酢っぱいという意味)

そしてパスタですが、一つ見覚えのないMondello(モンデッロ)の文字。

どのようなパスタか分からなかったので店員さんに尋ねるとそれは、
メカジキとナスのトマトソースのパスタだと説明頂きました。

今まで何度もこの組み合わせのパスタを食べたことはありましたが、

モンデッロという名前では初めてだったので注文してみました。

モンデッロと名付けられたパレルモでも定番のメカジキとナスのパスタ

味わいは若干甘めのトマトソースほろほろのメカジキ柔らかいナスの絶妙な食感が、固めに茹でられたスパゲッティによく合っています。

他にもその日おすすめのパスタが案内されましたが(その日はラグーやイカ墨など)、

どれもこの地にあったら嬉しいものばかりです。

立地柄大勢で行くのもいいですし、豊富なメニューでどなたでも行きやすいお店ではないかな?と思います!


女性シェフが作る魚料理に舌鼓

ブッチリアの市場を港の方に抜けるとそこにある魚料理専門レストラン店 

aja mola

こちらは繁忙期は予約をすることをお勧めします。
Tel:∔390917296599

地中海に来たら魚料理を目指すのは当然のことなのかもしれない。

入り口前のメニュー

店内に入ると爽やかな空気が流れている。

カウンターに座れば調理している姿を目の前で見ることも出来るし、
テーブルに座れば丁寧にセレクトされたワインを飲みながらじっくりとメニューを見て何を食べるか考えることが可能だ。

とりあえずフリットを頼むのもいいでしょう。

自家製の燻製されたマヨネーズにあつあつの魚やイカを手でつまんで頬張りながら、

パスタとセコンド(メイン)を考える。

そして私が思うにだが、このお店以上に美味しいボンゴレ(アサリ)のパスタは少なくともシチリアでは出会っていない。

これでもかと入っている大粒のアサリにむっちむちのリングイーネが絡む。

殻ごと口の中に入れたくなるくらいにジューシーなアサリの汁を飲みながら、くるくるとフォークでまいて口に運ぶ。

んー、うまい。

時々感じるアサリの砂は、仕方ない。
アサリの料理を頼むものの宿命だ。
たいしたことじゃない。

その日のメニューにあったもう一つのリングイーネもまたとてつもなく絶品だった。

ヨーロッパウナギのリングイネ、カラスミがけ サフラン風味

新鮮なグロンゴというヨーロッパアナゴにサフランのソース、そしてカラスミ。
言葉なんていらない。

カラスミとは通常ワインとは合わないはず。

なのに、いつのまにかグラスが空になっている。

こちらの是非味わってみていただきたい。

そして、メインには魚のグリルを。

日本の煮つけ風に味付けされたハタ

その日のおすすめの魚(この日はハタ)にかかっているこのソースは日本の煮つけを感じさせる。

実際に醤油を使っているそうだ。

こんな感じなら白だけでなく赤ワインもあうだろう。

ソムリエに相談したらきっとベストなものをチョイスしてくれるはずだ。

そして食後のデザートだがどれも美味しい。

pane, burro e alici(パン、バター、アンチョビ)
arancia di ribera, gelato alla vaniglia, amaretti e riduzione al marsaka(オレンジ、バニラのジェラート、マルサラ酒のソース)
mele al bbq, gelato di mandorle e capperi, biscotti algerini(リンゴのグリル、アーモンドとケッパーのジェラート、ビスケット)

こちらで食事すれば大満足で旅を続けられること間違いない。

この女性シェフの腕は確かである。


リタおばあちゃんの人気店

地元のシェフの紹介で訪れたこちらのお店。

オステリア・ポポラー・ノンナ・リタ

オステリアとは居酒屋/食堂
ポポラーレとは庶民の/大衆、また人気のといった意味で、
ノンナがおばあちゃん、リタが女性の名前です。

店内と外のテラス席がありますが、今回はテラス席を利用させていただきました。

テーブルに置かれてあるメニューを見るとシチリアの郷土料理の名前がずらりと。

これ以外に黒板メニューもあるのですから、結構な量です。

迷ったのでおすすめを聞きました。

前菜ではカプチェッテを。

カプチェッテ

日本ではホタルイカを代用として揚げて提供しているレストランもありますが、
ホタルイカとは若干異なり、ホタルイカほど濃厚な味わいはありません。

実際のところ、イカの小さいやつをカラリと揚げたもの。

イカと言っても種類が豊富で、スミイカやヤリイカが含まれます。

ですが、こちらもホタルイカにも負けず十分に美味しいです!

特にこちらのお店では、丁寧に骨などが取り除かれているのでわざわざ自分で探さなくてよいという有難さ。

カプチェッテを食べるならここだな、と思うほどのクオリティでした。

そしてパスタも悩みに悩んで、おすすめのパスタフリッタを。

パスタフリッタとは日本の方にはあまり馴染みのない料理かもしれませんが、
パスタを調理したあとに、フライパンで焼いたものがそれです。

作り方としては、

まずスパゲッティを茹で、トマトソースと和えて、揚げたナスを加える。

そして、それをフライパンで焼く!

といった料理です。

これがまた美味しい美味しい!

このお店では一番注文されるパスタのようです!

時々食べたくなるような、落ち着く味わい。

確かにおばあちゃんが作ってくれそうなのが伝わってきました。

デザートは、ティラミス!

これは紹介してくれたシェフのおすすめ。

エスプレッソが添えられており、それを

自分で好きな量かけて食べます。

このティラミスが定番のあの味わいで、まさにみんなが好きな味。

他のメニューもきっと、ほっこり出来る料理の数々のなでは?と

近いうちに再訪したくなりました。

心地よさを感じたければ是非、一度訪れてみて下さい!


そうそう、こんなお店を探してた。って、きっと思います。

観光客がいない、地元の人たちに愛されるそんなお店をお探しの方はおられますでしょうか?

そう、ここがまさにそのお店です!

Trattoria Da Pino(トラットリアダピーノ)

ここはメニューもない。

英語を話す店員さんもいない。

テーブルもない。

あるのは会議で使うような長テーブル。

相席は当たりまえ。

でも、そんなお店を探しては入る。

ただしここのお店は扉を開けるのも躊躇する。

なぜなら、どうやって入ったらいいのか一瞬分からない。

とりあえず押すか引くかしてみる。

そうすると扉は開く。

入ってみる。

店員さんが誰だか一瞬分からない。

なぜならみんな私服だからだ。

つまり、特別ユニフォームを着ているわけでは無い。

とりあえずそれっぽい人に声を掛ける。

席に案内される。

いくつか空いている席はあるがこういうときは必ずといっていいほど相席になる。

なぜか。

分からない。

彼ら(パレルモ人)のルールがあるのだろう。

とりあえず注文するためにメニューを探すが、見当たらない。

そしてなぜかカトラリーだけポンっと置かれる。

数分後、それっぽい人に

「注文しても良いですか?」

と尋ねる。

イタリア語では

Posso ordinare?(ポッソ オルディナーレ?)

でいいでしょう。

丁寧に言いたければ他にも言い方はあります。例えばPossoをPotrei(ポトレイ)に。

答えは、

OK Aspetta.(オーケー アスペッタ)

つまり、待っててとのこと。

オッケーだけど、待ってて。

こうなったら待つしかない。

数分後、注文を取りにやってくる。

メニューがないのでイタリア語で今日は何があるのか教えてくれる。

聞くところによると、

前菜はナスのカポナータ、ヤリイカのサラダとイワシのベッカフィーコ、サラミとチーズの盛り合わせなどがある。

パスタやセコンド(メイン)はシチリアの郷土料理を大概あるようだ。

例えば、

パスタではパスタコンレサルデ(イワシのパスタ)、グラッサ(肉とじゃが芋のパスタ)、カレッティエーラ(アーリオオーリオ)など。
パスタはハーフポーションもある。ハーフポーションでおおよそ80gなので多くの人には十分な量であるはずです。

セコンドはボッリート(ブイヨンスープで煮た茹で肉)、アロストパナート(仔牛のパン粉焼き)、インボルティーニ・シチリアーニ(仔牛のパン粉詰め)、ペッシェスパーダ(メカジキ)など。

デザートはカンノーリやカッサータといった定番のドルチェ。

店員さんも一通り説明してくれるのが実に親切なのだが、

だったらメニュー作ったら楽じゃない?とも思う。

Kazu
Kazu

メニューは実際には存在するかもしれません。

私は何十回か訪れましたが、一度も出会ったことはありません。

でもそんなところにコミュニケーションの大切さを感じる。

そしてその時私が注文したのは、

ベッカフィーコとボロネーゼビアンコ。

ベッカフィーコとは鳥の名前からきているが、その形がベッカフィーコに似ていることからその名がつけられたと聞く。

ここのお店のものは全然ベッカフィーコ(鳥)には似ていないが、

他にもちゃんとベッカフィーコに似た形がシチリアにはあります。

ただし、今ではこの形で見ることの方が多いです。

よく分からないのですが、

ここのベッカフィーコが多分一番ベッカフィーコです。

イワシにパン粉が巻かれて焼かれているだけ。

なんですけど、なんか、美味しい。

旅行に来たらこんなシンプルな料理を食べたいと思わせてくれる、そんな存在です。

ボロネーゼビアンコとは皆様が想像するミートソースの、トマトを使わないバージョンです。

シチリアではこちらのほうがミートソースとしてよく見かけます。

イタリアの家庭では日常こんなパスタを食べてきたんだな、と感じさせる味わいでした。

なんか懐かしい感じ。

すっごい素朴なんだけどしっかりアルデンテ。

全然乳化してないんだけど、追いチーズをしてガンガン混ぜて食べるスタイル。

満足。

お会計を済まして外へ出て思った。

また来よう。

いつもそう思いながら店を後にします。

ちなみにですが、

中で働いているスタッフの方々は皆さん親切で、とても好印象。

きっとイタリア語を話せなくても大丈夫です。

パレルモに来て、大衆的な食堂で食事をしてみたければ是非!

Pinoの壁にかけられた現地のサッカーチームからのメッセージ。

安くて旨いを求めるなら!

Trattoria Sciupe’ dei F.lli Lo Valvo トラットリア シュウペ

ここには数年前のシチリア、パレルモのトラットリアが感じられる空間がある。

そう思わせる場所だ。

なんと未だにパスタが5ユーロを切る値段で食べられる。

昔はそんなお店がちらほらあったが、今ではだんだんと少なってきていて、地元の人にとっては特に貴重なお店となっている。

前菜からパスタ、メイン、デザートまで特筆すべきものはないのだが、

どの料理も地元の、家庭的なマンマの愛情を感じられる皿だ。

ナスのパルミジャーナ
パスタ・アッラ・グラッサ
インボルティーニ・シチリアーニ

つまり何を食べても美味しい。

もちろん価格相応のクオリティを感じることはあるのだが、

それで不満を感じるのであれば違うお店を選べばいい。

とにかくここにはそんなこと以上の魅力が詰まっている。

だから地元のお客様でいっぱいなのだ。

場所も中心からは少し距離もあるので玄人向きかもしれませんが、

もし興味があったら足を運んでみて下さい!

ここの前菜は地元の人にも旅行客にもおすすめできる!

Osteria Nonna Dora  オステリア・ノンナドーラ

パレルモの中心地にあり、地元の方にも人気で旅行客にもおすすめできるお店です。

とくにおすすめなのが前菜で

その中でも好印象だった3皿を紹介させていただきます!

1、カポナータ

Caponata

まずは定番のカポナータ。

こちらのはザ・カポナータといった味わい。

ここのを食べるだけでナスのカポナータを語れると言ってもいいくらいに安定してバランスのとれた味わい。

2、ブッラータ・ポミド

Burrata Pomido’

水牛のモッツァレラチーズであるブッラータを丸々揚げたインパクトのある皿。

日本ではまずこの価格では食べられないと思いますので、ご旅行の際には是非チャレンジしてみて下さい!

3、アランチネッテ・ディ・サルデ

Arancinette di Sarde

イワシを使ったアランチーナ。

イワシを使ったパスタは定番で、どのお店でも見かけますが

アランチーナはなかなか見かけない気がします。

味わいはというとごくごく一般的な味わいですが珍しいこともありおすすめ出来る一皿です。

当然パスタやメインの料理もシチリアを感じられる郷土料理が味わえるのでご自身のお好みに合わせて選んでみて下さい!

パレルモのご旅行中に、安定した定番料理を召し上がりたいという方にはおすすめです!

綺麗で落ち着いてた店内は接待にもピッタリ!

Corona Trattoria (コロナ トラットリア)

地元の有名な料理人も訪れるパレルモトラットリアの名店。

私が訪れたのは平日のランチタイム。

13時に入店した時にはまだ1組しかいませんでした。

ところが時間が経つにつれてあっという間に満席に。

それほど地元の人にも愛されているレストランなのだとすぐに分かりました。

店内に入ってまず感じたことは、

ここはトラットリアなのだろうか?

綺麗で整った店内は、

家庭的な雰囲気がありながらも高級感も感じさせる。

その時に思ったことが、

ここは日本人の方の接待などに最高だな。

ということです。

そして、料理を食べてもそれが確信になるだけでした。

それは、

トラットリアさながらの

ドカーーーーン!!

とした量ではなく、上品なのだ。

以下の写真を参考にしていただきたい。(それぞれ1人前)

フリットミスト
イワシのパスタ(コン・レ・サルデ)
ズッパ(魚介のスープ)

味わいも塩味がきつくなく、

どちらかと言えば優しい味わいで、これだけ食べても全然重くない。

料理もそうだが、デザートもとても美味しく

特にこのカッサテッレは最高である。

手作りの熱々カッサテッレ

カッサテッレとは、パイ生地にリコッタのクリームとチョコチップが入った揚げ菓子なのだが、

パレルモでは至る所で見かけることが出来る。

ただし、ここのカッサテッレは格別で、

正直これだけのためにでもここに来る価値あり!

是非食後に食べてほしいです。

とにかく気軽に訪れるのももちろんいいですし、

パレルモで接待などがあれば、リストランテ意外であればここがおすすめです!