この料理にはトマトソースを用います。
よければこちらをご参考下さい!
鯖缶を使ったシチリア料理の材料と動画
鯖缶はそのまま食べても美味しいのですが、
少しの手間を加えることで豪華な料理に大変身をとげることもあります。
今回紹介するのは鯖の水煮缶を使った料理で、
使う材料は
- 鯖の水煮缶
- トマトソース
- ケッパー(塩漬け)
- オレガノ
- レモン
- オリーブオイル
- 塩
です。
分量は全て適当で構いません!
いちいち分量を量らないといけないと料理が好きになれなくなる原因でもあるかなと思っています。
その適当を皆さんで探すことも大事なのかな?と思います。
作り方は是非動画を参考にいただけましたら幸いです。
地中海と日本の鯖の違い
ところで、
サバを使ったシチリア料理は多く、
その中でも一番に有名なのが鯖のボイルだ。
シチリアのサバは日本のよりも細身で脂身が少なく、そして身が詰まっている。
下の写真を参考に、日本のものと比較していただきたい。
右の写真がサバをアップにしたものです。
日本のものがそうじゃないとは言わないが、地中海のサバはより肉質がしっかりしているのだ。
日本のようにしめ鯖のようにお造りにしたり、みそ煮のように煮込んだりすることはほとんどなく、
ボイルにすることがほとんど。
内臓が付いたままお湯にぶち込んでいくスタイル。
それでも身があまり崩れたりしない。
茹で上がったら内臓や皮、骨などを取り除きオイルに浸けて保存することがほとんどである。
私が勤めていたレストランではかつてそれをサババーガーにして提供していた。
最初に見た時はもったいないなと思った。
新鮮なサバをどんどん茹でていく光景は日本人の、しかもサバ好きの私には心苦しかったからだ。
そして、今でもその調理法はもったいないと思っている。
ある日試しに朝あがったばかりの鯖を塩漬けして酢で締めたら、
美味しいではないか。
先程申し上げたように日本の鯖と違い太ってないので脂が少なくあっさりとした味わいになるものの、
青魚特有の臭みがあまりない。
どちらかと言えばイナダやカンパチといった魚に似ている。
そして私は鯖をここシチリアでしめ鯖にし、お店でスペシャリテとして提供することを決心した。
それが約10年前。
そして今ではシチリアでしめ鯖のスタイルでサバを料理している光景を時々見かけるようになった。
間違いなく私の功績ではないが、そういう文化が広まってきており単純に嬉しい。
シチリアでは、SashimiとSushiの区別もつかなかったあの頃に比べたら、随分と日本の文化も浸透してきているうように感じる。
それでもまだまだ。
SashimiもSushiも多くはマグロ、サーモン。他にあるとしても鯛。
それをクリームチーズで食べたり、海苔で巻いて揚げたりもする。
その独特に広まった文化はこの土地ならではの寿司として現地の人に愛されている。
それは、例えばナポリタンが日本で多くの人が好きなのと同じようなこと。
昔はこれはこうだ、これはこうだ、と思うことも多かったが、
誰かが好きならそれでいいと思うことも増えた。
良いとか悪いとかそういうことではなく、
私はその目でみたことは、これからも伝えていければと思っています。