浅草は日本を代表する観光スポットです。
年間の観光客数は4000万に満たないくらい。
筆者は個人的に何度も訪れたことのある町。
それは人気観光スポットの雷門や東京スカイツリーがあるから。
ではなく、合羽橋道具街があるからです。
合羽橋道具街は料理人は必ず行く場所なのではないでしょうか。
筆者も年に1度は訪れたいと、暇を見つけては足を運びますがいついっても発見があるので楽しいです。
中でも便利なキッチン用品を見つけた時はテンションが上がってしまいますね。
あると便利なキッチン用品
ロングトング
パスタを混ぜたり、綺麗に盛り付けるためにクルクルするロングトングはご家庭でもスパゲティを作る人は是非1本あってもいいのではないでしょうか。
丸レードル(90cc)もあると良いですね。
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水切りマット
ちょっとした洗い物に残る水滴くらいなら水切りマットに置いておくだけで乾燥してくれます。
料理と洗い物はつきものなので、手間のかかる洗い物を少しでも楽に!
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シリコンマット
シリコンマットを置くだけで台が傷つくこともなく、耐熱性のものあるので熱いものを置いても安心。
まな板を置いても動かないので手元が安定します。
好きなサイズにカットして利用することが出来るので場所も取らないのでおすすめです!
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と、まだまだ紹介しきれないので更新していきます。
ぬる燗
あー、もうこんな時間に。
他にも観光スポットを巡ろうと思っているのに、結局いつもここにいるだけで1日が終わってしまう。
そろそろ予約をしていたあの店に行く時間。
なんだか雲行きもあやしい。
ん?降ってきたな。
結構降ってきた。
傘を買わないと。
傘は傘は、と。
ちょうど良さそうなお店があった。
なにかちょうどいい傘はないかな?
これでお願いします。
んん。急な出費だったけど必要なものだ。
久しぶりにビニール以外の傘を買った気がする。
しかしなんだかいいお店だった。
おっと、もうこんな時間。
浅草の路地裏に、「ぬる燗」という小さな居酒屋がある。
初めて店に入るのは、少しだけ覚悟が必要かもしれない。
カウンターの向こうに立つ店主はワンオペ。
無駄な愛想はなく、一見するととっつきにくそうな雰囲気をまとっている。
静かな店内、凛とした空気。
店主との会話を聞く限りでは常連さんばかり。
アウェイな感じがする。

けれど、それは本当に最初の一瞬だけだ。
席について、料理が運ばれ、日本酒が注がれた頃には、その印象は静かに裏切られる。
出てくる料理はどれも丁寧で、派手さはないのに、驚くほど滋味深い。
素材の扱いが誠実で、余計なことをしていないのが一口で分かる。
揚げ物は軽く、煮物は芯まで味が染み、酒肴にはちゃんと「酒の時間」を考えた配慮がある。
不思議なことに、料理を食べ進めるほど、店主の人柄が見えてくる。
多くを語らないけれど味に角がなく、優しい。
客を試すような料理ではなく、ただ「美味しい時間を過ごしてほしい」という気持ちが、静かに皿の上に表れている。
気難しそうに見えた佇まいも、実は余計なことを言わないだけなのだと自然に理解できてくる。

酒は店名の通り、ぬる燗が主役だ。
温度は40-50度くらい、酒の輪郭が一番に感じる温度。
料理と合わせると主張しすぎず、それでいて存在感は確か。
流行りの銘柄を並べるのではなく、料理と時間に合うものが選ばれている印象だ。
ここにくれば酒も肴も店主に任せておけばいい。
気づけば会話もゆっくりになり、グラスを持つ手も穏やかになる。
ぬる燗が冷たくなっても、お店の温度はだんだん暖かみを感じられるものとなっている。

この店が予約なしではなかなか入れない理由は、味や立地だけではないと思う。
席数が限られワンオペであることも大きいが、それ以上に「分かる人が何度も通いたくなる店」だからだ。
一度この空気と味を知ってしまうと、ふと思い出してしまう。
誰かに大声で勧めるというより、自分の中で大切にしたくなる、そんな店だ。
浅草の喧騒から少し離れた場所で、静かに、確かな仕事を積み重ねている「ぬる燗」。
最初の印象だけで判断してしまうと、きっともったいない。
料理を通して人が伝わる、そういう店が、今もちゃんと残っていることが嬉しくなる一軒である。

