旅行でイタリア語が必要な理由5選
まずイタリア語の話者は世界的にもそれほど多くなく、母国語以外に話す人を含めておおよそ6700万人だと言われている。
イタリアの人口が6000万人ほどなので、第二言語として話す人もそれほど多くない。
それでもイタリアを旅行するのであれば、少しでも話せた方が役に立つ。
そこで今回はどんな場面で役に立つのか考えてみました。
文化を理解すること
イタリア語のニュアンスでしか言い表せないような表現が感じとれる。
例えば、イタリア語のcon amore:コンアモーレ は日本語に訳すと”愛をこめて”だが、それだけでは足りない深い愛情を感じる。
日本語程の表現のバリエーションはないものの、微妙なニュアンスが分かるとよりコミュニケーションがスムーズにいくに違いない。
現地の人との交流
ホテルやレストランでは多くの人が英語を理解するが、多くの人はそれほど英語を話さない。
そのためやはり簡単な挨拶だけでもイタリア語で出来た方が、相手に親近感が湧くだろう。
それは日本語を話す外国人のことを想像すれば容易に理解できる。
旅行がしやすくなる
切符を買うまでは英語で良いとして、電車内やバスの中ではイタリア語で話をする場面をあるはず。
こちらが外国人だと向こうから英語で話しかけられることはしばしばあるが、こちらの英語が伝わらないことも多々あります。
お互いに母国語ではないため、理解が難しいのは否めません。
ビジネスチャンス
例え貴方が旅行でイタリアを訪れたとしても、どんなところに仕事に繋げられることが待っているか分かりません。
もちろん旅行中は仕事など忘れて思い切り楽しむのが一番ですが、今後に繋がる大きなチャンスは見逃せません。
他の言語の勉強のきっかけにもなる
イタリア語話者は決して多くはないのですが、これがスペイン語の話者となると、母国語とする人はいっきに約4億9500万人になり、第二言語として話す人を含めると5億8000万人にも上る。
スペイン語はイタリア語と比較的似ているため、スペイン語を習得しようと試みている人にはイタリア語の同時習得もおすすめです。
個人的な感想としてはスペイン語の方が発音しやすく、イタリア語の方が聞き取りやすい印象です。
どちらも英語と比較しても易しいと感じます。
これは個人的な体験談をもとにしております。
以上の理由から少しでも話せたら良いなと感じるため、今回はイタリア語を少し習得しましょう!
挨拶偏
挨拶はどこに行っても大事ですが、イタリアではお店に入った時、出る時に挨拶をしないと不審者に思われてしまうこともあります。
ですので、できるだけ挨拶をしてお店に入るようにしてください!
お店に入ったらSalve
まずは、お店に入った時ですが、
よく聞くのがCiao!やBuongiorno!です。
Ciao は皆様よくご存じのように「やあ!」といったような軽めの挨拶で親しい間柄ではよく使われます。
Buongiorno は「おはようございます。」「こんにちは。」といった少しかしこまった場面で使います。
仕事の仲間内では親しい間柄でもこちらを使うことの方が多いです。
プライベートで合う時にはその限りではありません。
どちらもよく使うあいさつですが、より便利な挨拶として
Salve!があります。
発音に関しては”サルヴェ”と言えば大丈夫です。
この表現は親しい間柄にも、そうでない間柄でも使え、
さらに時間帯を選びません。
というのもBuongiornoを使うのはおおよそ15時頃までで、
それ以降はBuonaseraを使い、さらに夜になるとBuonanotteを使うこともあります。
ですので、このSalve!をおすすめします!
いろいろな単語を覚えなくていいですし、非常に便利なフレーズですので是非覚えてみてください!
お店以外でも様々なシチュエーションで役に立つでしょう!
出る時にはGrazie
そして、お店を出る時には必ずGrazieと声をかけましょう!
なんなら独り言くらいでも大丈夫です。
何も買わなくても、商品を見させてくれてありがとう。という気持ちで伝えると良いです。
特に日本ではそういった習慣があまりなく、お店を出る時にも声を掛けることは少ないはずです。
ですが、イタリアではこういったコミュニケーションが非常に大切ですので心掛けていただけましたら幸いです。
一度しか行かないから、今回だけだからと思わず実践してみて下さい!
挨拶をすること自体がとても大切なことですし、
なにより日本人はやっぱり良いな、と思っていただけるように振る舞っていただけると
次にくる方たちもきっと過ごしやすくなるはずです。
食事偏
旅行中に必ずや遭遇する食事の場面で使えるイタリア語を紹介します!
いただきます?
イタリア語でいただきますは存在しません!
そこでよく使う表現は3つ!
- Mangiamo!:マンジアーモ!
英語ですとLet’s eat!に当たります。
これは直訳では「さあ、食べよう!」という表現です。複数人で食事する場合に使います。
ですので1人で食事する場合には用いません。 - Buon appetito!:ブオナペティート!
こちらは相手に対していう表現で、「召し上がれ!」というニュアンスです。
そのため例えば自分が食事していない場合でも使います!
自分も一緒に食事していて、相手からこのように言われたら、
Grazie altrettanto!:グラッツィエ アルトレッタント!「あなたも!」
と返しましょう! - Grazie a Dio.:グラッツィエ ア ディオ
これは1人で食事する場合にも使えます。
直訳は「神様ありがとう」ですが、食事できることに感謝するという意味では一番日本語の「いただきます」に近いと言えます。
手を合わせてGrazieとだけ言っても良いかと思います。
なお、
「ごちそうさまでした。」の表現ですが、イタリア語にそれにあたる言葉はやはりないのです。
なので、Grazieで大丈夫です。
レストランでは一言
Tutto OK!:トゥットオッケー ※英語のEvening is OK!
「全部美味しかった!」などとサービスの方に言えばいいかと思います!
旅行中にレストランなどで食事の際に是非使ってみて下さい!
勘違い偏
パレルモでの生活で体験したことをもとに、イタリア語の勘違いあるあるを3つ紹介させていただきます!
困ったときのVediamo
まずは、困ったときのVediamo(ヴェディアーモ)です。
Vediamoとはたいへん便利な言葉です。
例えば何か友人などと予定を立てる時に
「明日一緒にランチ行かない?」
と質問したとします。
するとあまり乗り気ではないその友人は
「Vediamo」
と返答してきました。
これは日本語で直訳すると、
「様子を見よう」
つまり、五分五分かな?という風に思うかもしれません。
しかし、パレルモで生活をしていて、
Vediamoという返事が来た時にその友人の来る可能性は
0(ゼロ)!
ですので、Vediamoと返事が来たら期待などせずに次の予定を計画しましょう!
それがお互いのためです!
Torno subitoだから待ってみよう
Torno subito(トルノ スービト)とはお店の前に店員さんが不在時に掛かっている看板に書いてある言葉です。
torno (私は)戻る
subito すぐに
という意味で、つまり”すぐ戻ります”という意味です。
すぐに
と書いてあることから、それじゃあ待つことにしようと思ったのなら日本では正解かもしれない。
すぐに戻ってくることもありえる。
ところがそれがイタリアであったらどうでしょう?
私が暮らしていたパレルモでは少なくとも1時間は帰ってこない。
もしくはもうその日は帰ってこない。
Torno subito = Chiuso (Close)
閉まっているという意味です。
お気を付けください。
どこにいる? →sto arrivando
sto arrivando(スト アリヴァンド)とは、今向かってますという意味です。
イタリア人は頻繁に遅刻すると聞いたことはありませんか?
実際のところプライベートでは確かにそうですが、仕事となると時間通りに来る方がほとんどです。
とにかく、
相手が遅刻した時、貴方ならどうしますか?
きっと、電話やメッセージを送りますよね?
そんなときあなたは聞きます。
「今どこ?何してんの?」
その答えの多くが、
「sto arrivando」
なんだ、向かっているのかと安心した貴方。
イタリア人を侮ってはいけません。
向かっているのは気持ちだけです!
まだ起きたばかりのことはザラですし、
これからシャワー浴びていくわ!という意味でもあります。
本当に”向かっている”場合はsto arrivandoは使いません!
ですのでsto arrivandoにご注意を!
いかがでしょうか?
とにかくこれらの言葉に出会ったら期待しないことが一番です!
ただし、私の経験をもとにしているため
そんなことない!
という意見もあることと存じますが、私は少なくとも以上の言葉で何度も困りました。
皆様も時間を有効に使うためにも、ご参考ください!
こちらのページは随時更新しております!
引き続きご覧いただけましたら幸いです。