パレルモに居たらドルチェはどこでも見かけられるし食べることが出来る。
カフェに行けば朝からカンノーリもあるし、クロワッサン(伊:コルネット)やビスケット、ドーナツなどもある。
どこにいても甘い物で溢れているこの街にいるとついジェラートを食べたくなる。
特に暑い日には尚更だ。
ランチの代わりに甘い物だけで済ます、なんてころもあるだろう。
そんなパレルモの甘い物の中でも特に食べてほしいドルチェが2つある。
それが今回紹介するこのお店にある。
それがパスティッチェリア・カペッロである。
Pasticceria Cappello
まず一つ目がシチリアのドルチェの定番であるカッサータ。
このドルチェはたっぷりのリコッタのクリームにチョコチップを淹れて、スポンジで挟み、マジパンで包むといったようなものだ。
なぜこのドルチェをおすすめするか、と申し上げると
このようなデザートは日本で見かけないから。
日本で見かけないということは、我々になじみがないということで、それがおすすめする理由の一つです。
味わいはというと、リコッタのクリームを食べても、チョコチップがそこにあっても、たっぷりのシロップが染み込んだスポンジを一緒に口に運んでも、マジパンにたどり着いても
どこをとっても常に甘い
じゃー、コーヒーを飲もうと思って飲もうとしてみても
エスプレッソだからすぐになくなるし。
それならエスプレッソお代わりすればいいと思って頼みに行っても、
こいつ大丈夫か?飲み過ぎてない?みたいな目で見られたりもするし。
それでも、是非この甘々のドルチェを召し上がっていただきたい!
なぜなら、
シチリアの文化に触れるきっかけになるでしょう!
こういう甘いものを食べて、一時的にお腹を満たし、空腹を乗り越えてきた背景がきっとあるのだろう。
そんなことを感じさせる有難いドルチェです。
そして二つ目が完成されたパレルモのチョコレートケーキ、セッテベッリ。
セッテベッリは7層のチョコレートケーキのことで、
下にザクザクの生地に柑橘の風味がしたクリームやチョコレートのクリームを重ね、最後に溶かしたチョコレートをかけたもの。
食べる時には7層すべてをすくうことをおすすめする。
その絶妙なバランスの味わいに、初めて食べた時は
これは、パレルモのデザートなのか?
と思ってしまったほど。
それは前述しているように
カッサータやカンノーリを筆頭に、シチリア(パレルモ)のデザートはとにかく甘いことが多い。
反面、このセッテベッリはというと
その甘さの具合が丁度いいのである。
しかも食感もザクザク、トロトロ、ベタベタと楽しい。
食べていて飽きない。
いわゆる伝統的なシチリアのドルチェではないのであるが、
近い将来そういわれる日も来るでしょう。
このデザートはトラットリア・アイ・カッシナーリでも同じものが提供されているため、
食後に召し上がるのもよし、
カフェやホテルなどでエスプレッソやカプチーノと一緒に嗜むのも良いかと思う。
是非味わっていただきたいデザートの1つです。
以上、カッサータとセッテベッリの紹介でした。
パスティッチェリア・カペッロは他にもポルタ・ヌオヴァの近くにもありますので、そちらも併せて訪れてみて下さい。
皆様の旅に少しでもお役に立てましたら幸いです。